モルガナイト

モルガナイトという石でリング製作のご依頼を頂きました。

モルガナイトは桜色をしたベリルという鉱物のことです。
宝石として価値の高いエメラルドも、ブルーがかわいいアクアマリンも、実はこのベリルという鉱物の変種、色違いなんです。

このベリルという鉱物にはさまざまな色がありますが、特に桜色をしたものがモルガナイトと呼ばれています。

米5大財閥J.P.モルガンにちなんだ名前なんです。JPモルガンと言えば、ファイナンス関係の方にはおなじみの名前ですよね (^_-)

鉄道だけでなく宝石や原石を愛したJPモルガンのコレクションは膨大な数に上ったと言われており、1900年のパリ万博で公開されるほどだったのです。彼のコレクションをマネージしていたのは、ティファニーの宝石鑑定士のクンツ氏。のちにクンツァイトという石を発見した人物ですが、このクンツ氏が桜色のベリルを発見し、モルガンの名前を授けたと言われています。

桜色と書きましたが、ではどのような石色が良質な天然モルガナイトと言えるかというと、やはり薄いピンク色から紫がかったピンク色で、彩度の高いもの、ということができると思います。

この石は、熱処理(enhancement)が施されて着色されることがよくあります。それはそれでとてもかわいい色になっているのですが、PLATERA としては、おそらくやJPモルガンが関心を払ったであろう「桜色」がもっともきれいだと思います。

今回ご依頼いただいたリング用の石は、オーバル。一番長いところで18ミリ弱あります。ガラス質がとてもかわいい石です。

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完成品はこちらです:




同じサイズのモルガナイトで、存在感のあるペンダントもございます。
石のほんわかとした優しい桜色が、とてもなごみます。
鍛金で鍛え抜いてツイストしたシルバーの白さと強さが、
モルガナイトの優しいピンクで引きたてられます。





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